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「ビジネス・ゲルニカ」宣言


「ビジネス・ゲルニカ」プロジェクト
「Clearly iNDEFINED~答えなき道を散歩しないかね」①
「ビジネス・ゲルニカ」宣言

 この度プレジデント社から出版した『楽しくない仕事は、なぜ楽しくないのか?』の中で、映画監督の大林宜彦さんと対談をさせて頂きました。
 きっかけは、出版企画の初期段階の2019年5月に私が観たNHKの「最後の講義」でした。そこで監督は未来の映画人に対して「映画とはフィロソフィーである」など、多くの貴重なメッセージを発信していました。私は「これは、ビジネスたずさわる者にも当てはまる大切なメッセージだ」と確信し、ダメ元で対談依頼の手紙を書いたのです。
 依頼内容は「映画がフィロソフィーであるように、ビジネスもフィロソフィーであるべきです。是非ビジネスパーソンにもメッセージを発信してください!」というものでした。監督は闘病中の大変な時期であるにも関わらず快諾してくれました。
 対談は8月の暑い日に行われました。そこで大林監督が発したメッセージ一つ一つが監督の魂のこもったとても深いものであり、私は終始興奮していました。

 対談の中で、私は大林監督と約束をしたと(勝手に)思っています。

 大林監督は、先輩の黒澤明監督から、「君は若いから、これからも新しい未来のために映画を作れるだろう。それをやってくれ。そうすれば、400年後には『戦争なんて馬鹿げたことをする人たちがいたのね』と語られるような、本当の平和が訪れるだろう」と言われたそうです。そして、「映画の力によって戦争のない平和を創る」というミッションのもと、精力的に映画作りを続けています。
 「もしピカソがゲルニカを写実派で描いていたら、そんな作品は戦争を思い出すだけで見たくないといわれたに違いない。そしてゲルニカの歴史が伝えられることはなかっただろう。リアルなジャーナリズムは風化されてしまうが、芸術のジャーナリズムは未来まで風化されずに人々の心に伝わる」と監督は語っています。そして、この想いを「シネマ・ゲルニカ」と名付け、そのコンセプトのもと映画作品を作り続けてきました。
 大林監督は、闘病をしながら「シネマ・ゲルニカ」を広めて、400年後に戦争を完全になくそうとしているのです。

 対談の場で私は、ビジネスマンには何かできるのだろうかと自らに問いかけていました。ジャマイカの国民的なスターであり、レゲエ音楽を世界に広めたボブ・マーリーのように、音楽で戦争を止めた例はありますが、ビジネスパーソンにそんなことができるのか?
 ある広告代理店がボスニア紛争を煽ったという事例もあるように、ビジネスはその競争性から戦争を引き起こすことはあっても、戦争を止めるイメージはないかもしれません。
 SDGs(持続可能な開発目標)が提唱されてからは、一部の企業における社会貢献意識は高まっているように見えます。しかし、個人の意識を高めることができなければ、これを本当の潮流にし、結果につなげることはできません。そう、時代はビジネスパーソン個人に「ゲルニカ」を求めているのです。

 もし、国民の大半を占めるビジネスパーソンが意識を変えることができれば、この「ゲルニカ」の流れを加速化できるのではないでしょうか。もしかしたら400年を待たず、たとえば200年後に黒沢監督の夢を叶えられるかもしれません。
 そのために何が必要か?監督は「各論だけでなく、総論でものを見ることが大切だ」と言っていました。言い換えれば、ビジネスパーソンが、目の前のことだけに専念するのではなく、答えのない真理を探し続け、対話をあきらめず、広い視野を持ち続けることなのだと思います。

 私はこれを「ビジネス・ゲルニカ」と名付けさせてもらいました。
 敵は、「無関心」と「思い込み」でしょう。無思慮な「定義付け」も危険です。
最高の味方は「想像力」です。目の前の問題だけを解決する薄っぺらいロジックを超え、本当に大切なことを優先する、という意識です。

 監督は対談の中で言いました。「本当のビジネスはお金だけじゃない。利益の先にあるものが大切ということです。それは平和な世の中ですよね」
 競合企業に勝ったとしても、業界の勝ち組に入ったとしても、平和を失ったらそんなものには何の価値もなくなるでしょう。目先の利益を追求するのはビジネスの現実ですが、その先を見通す高い視座と想像力が本当の成功には求められるのです。
 私は、(心の中で)これに取り組むことを大林監督と約束したのです。

 そこで、エンゲージメント協会及びユーダイモニアマネジメント株式会社は、「ビジネス・ゲルニカ」プロジェクトを発足します。
 目的は、われわれビジネスパーソンがより広く多様な視点で物事を見られるようになること。そして、200年後に「え?戦争なんてやろうとするバカがいたの?マジ爆笑!」と未来の若者たちに我々がバカにされるような時代をつくること。
 具体的には、このブログ「Clearly iNDEFINED~答えなき道を散歩しないかね」のオープンに加えて、「当事者研究」「アウシュビッツ視察」「コー円卓会議への参加」「フィリピン・ボランティア研修」などを検討しています。

 ご興味のある方は、是非お問い合わせください。

 また、偶然ですが、「楽しくない仕事は、なぜ楽しくないのか?」とほぼ同時期にこの対談のきっかけとなった大林監督の「最後の講義 完全版」が主婦の友社から出版されます。興味のある方は是非お手に取ってください。



「シニアの品格」もよろしく!

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