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ミック・ジャガーと「シニアの品格」


 12月8日にミック・ジャガーが8人目の子供の父親になったそうです。あめでとう、ミック!
 とはいっても、73歳のミックには8人の子供だけでなく、すでに2人の孫と1人のひ孫もいるのです。もう、「凄いっすね」としか言えません。あのピカソ(最後の子供ができたのは68歳)を抜き、チャップリンと並んだという訳です。世界記録ではインドの男性が96歳で子供を作ったそうです。まあ、もうここまでくるとどうでもよくなってきますね。
 さて、そのミック・ジャガーですが、昔から気になる人なんですね。「ミック・ジャガーに学ぶ、80歳まで稼ぎ続けるリーダーシップ」なんて文章も書いています。そう、興味があるのは、プレイボーイとしてではなく、ビジネスマンとして、そして「人生の演技者」としてなのです。
 ミックのことを考えていると、小林秀雄がゴッホについていろいろ書いていた文章を思い出します。小林秀雄によると、自分の耳を切り最後はピストル自殺をしたゴッホについて、彼は自分の狂気を客観的に見ることができ、それがゆえにとても苦しんでいたんだと書いています。ゴッホの書簡を読んでそう確信したらしいです。そして、ゴッホは「自分に振られた狂人の役を素直に受け入れよう」と覚悟を決め、心が狂わなければ不可能ともいえる、緊張感の高い黄色の世界を確立し、また赤と緑によって人間の恐ろしい情熱を表現しようとした、というのです。最期のピストル自殺の際も、完全に狂っていたのではなく、狂人を演じながら「さあ、もう幕だ」と人生を閉じた、のだと。
 「シニアの品格」の中で、人生の中で自分の「役割」を演じる、ということについての対話を書きましたが、ゴッホは、「狂人の役を振られた天才画家の役」を演じきったのでしょう。そして、ミック・ジャガーも若いころに確立した「背徳のロック・スター」という役割を覚悟を持って演じきっているのではないかと思うのです。単なる依存症という意見もありますが、最近まで毎日7キロのランニングを欠かさず行い、食事にも気をつかい未だに20代の青年のような体型でステージを駆け回るストイックなミックを見ると、私はこれこそミックらしい「シニアの品格」ではないかと思わずにいられないのです。「シニアの品格」の登場人物の奥野老人のような、自分らしい自然体の生き方を貫く品格ではなく、自分が覚悟をもって被った仮面を最後までかぶり続ける、というまた違った品格なのだろうと思うのです。

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