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2014-05

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です


 一応コンサルタントとして仕事を受けている私ですが、このタイトルを見て見逃す訳にはいきませんでした。もうフレームワークと口先だけのコンサルタントなんか要らない!というメッセージなのかと思って読んでみると、意外に落ち着いた内容で、コンサルタントに任せて自分達で考えることを放棄してはいけない、結局はマネジメントとは人間関係だ、というまっとうなメッセージに満ちていました。(以下その一部です)
 
・ビジネスは「数字」では管理できない
・「正しい理論」でチャンスを逃す
・分析を「グラフ」にするだけで感心される
・大企業が「正しい経営」のせいで消える
・戦略計画=解決策だと信じられているが、計画自体には意味がない。計画を立てる過程にこそ価値があるのだ。
・コンサルタントを雇ってあとに残ったのは75ページものパワポの報告書だけ
・チャンスをつかむには、企業の自己発見に出来る限り多くの従業員を巻き込む必要がある
・戦略開発のはっきりした目的を見出し、想定外の事態に対応するための知恵を蓄えることならだれにでもできる
・コーチングやフィードバックの方法よりも単純な話し合いが効果を発揮
・新しい業務プロセスを開発するためのお決まりの方法論など存在しない
・業務プロセスの問題
① 不信
② 部門間での目標の対立
③ 拙速
④ バカだと思われたくない

「嫌われる勇気」


アドラー心理学を分かりやすく、対話形式で解説をした「嫌われる勇気」がとてもよくいるようです。かつて「ソフィーの世界」や「これからの正義の話をしよう」などがベストセラーになったことも考えると、日本人は意外に哲学が好きなのではないでしょうか?欧米人に比べて哲学的な話をする人は少ないように思いますが、実は我々はそもそも自分は何のために存在するのか、などと商売にはならないようなことをいつまでも考える国民性なのかもしれません。
 さて、この本のテーマの一つである「Here & Now」はアドラー心理学に限らず、NLPや仏教でも重要なテーマですが、今回改めて考えさせられました。
・人生とは、いまこの瞬間をくるくるとダンスするように生きる、連続する刹那。
・目的地は存在しない、いまここが充実していればそれでいい。
・目的地に到達しようとする人生が「キーネーシス(動的)な人生」、ダンスを踊るような人生は「エネルゲイア(現実活動的)な人生」
・キーネーシスでは、目的地にたどり着くまでの道のりは目的地に達していないという意味で不完全、エネルゲイアでは、過程そのものを結果とみなす。
・過去にどんなことがあったかなど、あなたのいまここには何の関係もないし、未来がどうなるかなど、いまここで考える問題ではない
・点の連続であり、連続する刹那である人生に「物語」は必要ない
・人生における最大の嘘は「いまここ」を生きないこと
・一般的な人生の意味はない。自分が自分自身に与えるものだ
・他者貢献という導きの星さえ見失わなければ、迷う事はないし、何をしてもいい

 こういう本が売れて、みんなが競争に大きな意味を感じなくなり、他者貢献を第一に考えるようになれば、たしかに良い世の中になるかもしれないと思ました。でも現実はそうはいかない。それは、認識するだけでは人はなかなか変われないからです。行動をしなければ。

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