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シンガポールで強みワークショップを開催しました。


 先日(9月22日―23日)シンガポールの「The School of Positive Psychology」で「Psychology of Strength」と称して2日間のワークショップをファシリテートしてきました。
 この案件、実は急遽決まったもので、準備期間は2日間、しかもワークショップの内容もすべて自分一人で2日間分作らなければければならないというハードなものでした。好奇心から軽く請け負ったものの、飛行機の中でその難しさに遅ればせながら驚愕し、5年振りくらいに胃の痛くなる思いをしました。
 前日にスクールに行って打ち合わせするも、「君なら大丈夫」みたいな却って人を不安にさせるような励まししかもらえず、相変わらず内容については完全に私任せ。すぐ近くでF1グランプリのナイトゲームが華やかに開催されているにもかかわらず、私の心の中は冬の知床で枯れ朽ちたカラ松のように暗く寂しいものでした。
しかし、基本的に能天気な私は部屋で準備を続けるのを諦め「よし、もうここまで来たら出たとこ勝負だ。今はテレビでF1を観戦しすぐに就寝。明日5時に起きて限られた時間で出来ることをやろう」と開き直りビールを片手に夜の帳に輝くカラフルなマシンとその轟音に酔いしれました。知らなかったのですが、アイルトン・セナの息子さんが参戦していたのですね。
翌朝、5時にアラームがなるも意志の弱い私の起床は5時30分。それからシャワーを浴び、朝食も取るとなると作業できるのはせいぜい1時間。そうなるとできることはさらに限られ、結局前日までに作った内容の整理と全体のストーリー作りをするだけになりました。でも朝のこの時間に集中するとだいたいいい仕事ができるもので、1時間にしては上手くまとめることができました。
さて、本番、まずはとっかかりが大切で、先日訪問したキューバの映像を見せながら「社会主義国では内的動機で仕事をする人が多いのか?」というお題についてみんなで考えながら自己紹介。シンガポール人を始め、ヨーロッパ人、インド人、中国人からなる参加者の皆さんは疑心暗鬼ながらもしっかりついてきてくれました。
結果的には1日目は大成功。参加者の1人から「F1のチケットがあまっているけど行く?」と誘われ、明日の準備があるのに1日目の成功に気をよくした私は「じゃあ、30分だけ観るね」と観戦を決意。しかし、いざサーキットに坐ると「オレ、こんなことしていていいのかなあ」と不安になり、本当に30分で退散しました。
前日同様ラストミニッツの瞬発力頼りで準備をし、2日目にも臨みましたが、2日目は1日目以上の盛り上がりを見せました。VIA-ISやストレングスファインダーの話題(「VIAは何故売れないか?」「ストレングスファインダーの根源的な欠陥」などの話では皆さんかなり本気で議論してくれました。
と、書くと私はいかにも英語がペラペーラのように思われるかもしれませんが、実はそんなことはなく、話すのは日本人アクセント丸出しでなんとかするも、聞き取りが苦手です。ですから、質問されてもその意味が分からず聞き返したことが何回かありました。しかし、日本同様、どんな質問にでも丁寧に対応するのが登壇したものの役目だと思っていますので、聞き返しながらも質問者に納得してもらうまで説明しました。
ところで、シンガポールの英語というのはとても興味深いのです。それぞれ中国語なまりとかヒンディー語なまりが強く、少し話してこんなにアクセントが強いんだから英語も大したことないんだろうなどと高をくくると大変なことになります。彼らはそのアクセントを親から譲り受けながらも英語で教育を受けているのです。ですから、彼らの語彙力はネイティブに近いものがあり、私などには到底太刀打ちできません。
アクセントに限らず、彼らはアメリカ人やイギリス人のように話すわけではなく、まさにグロービッシュ(グローバル英語)を話しているのです。例えばお店で「Can I try this?(これ着てみていい?)」ときくと「Yes, you can」ではなく「Can ! Can!」とかえってきます。「Do I need to sign this? (ここにサインする必要がありますか?)」と聞くと、「No, you don’t need to do it」ではなく「No need ! No need!」です。慣れるまで違和感があるけれど、一度慣れてしまえばとても分かりやすい。
話がそれましたが、そんなこんなで2日目も成功裡に終了し、セッションの最後にはみんなで記念撮影をしました。その日の夜のうちに何人かの参加者からサンキュー・メールと共に緩みきった表情をした私との2ショット写真を送ってもらいました。嬉しかったー。
最初はどうなるかと不安だったものの、結果的には参加者にも恵まれ、5年振りくらいの大きな達成感を頂きました。積極的に参加してくれた皆さん、どうもありがとう、って日本語で書いても意味ないか。タンキュー!タンキュー!

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