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2010-06

なぜ「粗食」が体にいいのか


 書店に行くと、最も売れているコーナーの一つが食事療法に関するものですよね。今流行っているのはなんでしょう?多分にんじんなどの野菜の大量摂取を薦めるゲルソン療法とか煮野菜なんかを勧めるマクロビオテックとか水溶性キトサンとかですかね。大昔は味の素をなめると体にいいなんて言われたこともありましたね。
 本書の著者は医学博士でありながら、このようないわゆる代替療法を深く研究した人物です。例えば自分の尿を飲むと体にいいとかふざけたことを言っていた人がいましたが、この著者はそれも自分で6ヶ月間試し、効果がないことを実証しました。
さらに、マクロビオテックとゲルソン療法はどちらも大病が治ったという実績があるものの、その方法論には明らかに矛盾があるのです。つまりこれら2つがどちらも正しいということはあり得ない。なのに、一部の人がそれぞれの療法で治ることがある。
 著者はこれを、「プラシーボ効果」であると言い放ちます。つまり思い込みであると。どんな療法でも、それがつらいものであればあるほどそれを乗り越えてまで病気を治そうとする思い、そしてそれを信じることが本当に病気を治すことがあるということです。
 これには説得力がありますね。「XXで病気が治りました」という体験談の多くはヤラセかもしれませんが、中には事実もあるでしょう。XXのバリエーションがほとんど無限とも言えるほどあるという点は、「プラシーボ効果」であれば説明できます。
 なるほどね、だったら汚いものとか不味いものを食べたりするよりは、音楽療法とか、自転車療法とか、旅行療法とか、テニス療法とか楽しそうなものがいいですね。
 著者は、ホリスティック医療の視点からもおいしいと思うものを食べることによって自分の内なる「生命場」が躍動し、自然治癒力も高まると言っています。
 最終的には高額な健康食品とか器具をマーケティングしている方法論が多いなかで本書には真摯な想いを感じたので紹介させて頂きました。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら


 あまりにもよく見かけるので買ってしまいました。(すぐにブックオフに持って行きましたが。。)
 この本を通してドラッカーの「マネジメント」に触れる人が増えるのはとても結構なことだと思います。ただね、ドラッカーを紹介するために無理やり作ったストーリーの中で「人の生死」について非常に薄っぺらく扱っているのは気に入りませんね。「世界の中心で・・」よりもさらに軽薄です。この辺はエンターテイメント作品の特権としてありなんでしょうけれど、私としては多少の深さは欲しかったと思います。
 それから、幅広いドラッカーのマネジメント理論のなかでも本書では「強みを活かせ」的な部分にかなりフォーカスしていたのは、皮相的ではあるものの、個人的には嬉しかったですね。
  まあ結局は結構楽しめたわけです。今はこうしなければ本は売れないということも良く分かりました。言い換えれば、こうすれば売れるということでもありますね。萩原一平にジュニア向け青春小説でも書かせるか。「パンクのフリーターが自分の協調性という才能に気付いてしまったら」とかね。

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